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2016年01月02日

本当は怖い オイハギノモリ



「旅人よ。止まりなさい」


木々を伐採することを生業とする男は、
道の端に座る老婆に呼び止められた。


「なんでしょうか?
 私は旅人ではなく、ただの木こりですが?」

「……では木こりよ。お前さん、今この森に入ろうとしたのかえ?」

「ええ。次はこの周辺の木を切ってくるようにと言付けられたので」


老婆はため息をついて、木こりに忠告をする。


「その森には悪魔が潜んでおる。
 その森に入ったものは、誰一人帰っては来ない。
 皆、餌食にされるのじゃ」

「はあ……。どんな悪魔なのです?」

「時を止め、定命を塗り替えて転生を繰り返し、
 ただただ人間の、魔物の、魔王の、伝説の龍の魂を、
 カネ目当てに狩り尽くす……そんな悪魔じゃ」

「……ははは! おばあさん、ご冗談が過ぎますよ!
 私はここに何年も住んでいますが、
 そんな噂は聞いたことがない」

「いいや。お前さんは知っているはずじゃ。
 かつてお前さんは、腕のたつ、放浪の旅人じゃった。
 その前は、世界を恐怖の底に陥れた、魔王じゃった。
 ……あの悪魔が来てから、お前さんは幾度もこの森に足を踏み入れ、
 そして死んでいったのじゃ」

「俺が? 魔王だったら?
 んなわけないない。じゃあ証拠を見せてほしいよ。
 この森が危険だって証拠を」

「ならばあと1時間待て……いや、その必要は、なくなったな」

「勿体ぶって。いい加減仕事に行かないと―――――」


 空から、岩の塊が、森目掛けて落下した。
 半径どれほどの被害が出たのだろうか?
 しかし、森はそのまま存在し、まるで隕石など知らぬように、
 木立は風に揺れるばかりだ。


「……なん、ですか……今の?」

「悪魔の名は、オイハギ。
 いずれこの世界を滅ぼす、狩人じゃ。
 ……逃げるんじゃ木こりよ。
 ここもいずれ、緑化する」

「緑化って……え?」


木こりの足元は草原で、木々の一本もない。
道に、芽が吹き、双葉になり、伸びる。

幾千万の木々が生まれ、
道は、森になった。


「遅かったか……ここも、オイハギの森になった。
 奴の狩場になってしまったのじゃ」

「ああ、俺には、家に、妻子が待って―――」


 見えない鎌が、木こりの体を切り刻む。
 既に一撃で事切れた男に、
 追い打ちとも駄目押しとも言えぬ、
 死体蹴りの乱舞が巻き起こった。


 身ぐるみを剥がされ金になる木こり。
 せめてもの情けなのか、
 豪奢な棺桶で木こりの死体を、
 オイハギは異次元の彼方に飛ばした。


「森に迷い込んだ者を狩り尽くす悪魔、オイハギ。
 しかし、森の中では飽きたらず、世界に森を広げては、
 情け容赦なく人々を狩り尽くしていく。
 ……そして、狩られたものは来世、また狩られる。
 ……いったい、いつまで……この地獄は続くのじゃろうか?」


老婆は歩む。

森に包まれた町には、
シスターも剣士もハンターもいた。

しかし彼らも木こりと同じ運命を辿り、
領地内の国がジェネラルを派兵。
森を失ったダークエルフも、
魔王も、竜人も。

全てが森に挑み、そして誰も帰らなかった。

程なくして、世界に広がった森に、
10秒に1度、隕石の雨が降り注ぐようになった。


溢れだした魂でさえも食い物とし、
自らを強めていくオイハギ。

彼は次の世界でも、
変わらず狩り尽くすであろう。



彼が飽きる、その日まで。



posted by ずばのろ at 10:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | スマホゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月01日

大晦日は紅白と格闘技を見るずばのろ



あけまして……おめでとうございます!!


守「今年もよろしくお願い致します」


おお、守ぅ、何だその漆黒の晴れ着姿……?


守「かっこいいだろう?」


いや、喪に服しているみたいで、
全然めでたくないんだけど……。


守「そうか? これでもウキウキしているんだぞ?」


全く笑っていないぞ。

まあいいさ。
ところで昨日は何してた?


守「新年と去年の境目に現れるという幻のアイテムを探しに、
 山へ行っていた」


俺は鍋。
鍋つついていたよ。
で、紅白と格闘技の番組見て、
すぎたんの「ムッツリ神拳」読んで即ブログ更新したわ。


守「紅白はラブライブとか、アニメ紅白があったみたいだな」


ああ……アニメ紅白ね……ラブライブは良かった……。


守「なんだ、気に入らなかったのか?」


いやいや、なにあれ……。
ちびまる子ちゃんが紅組代表、
ウィスパーが白組代表……。
ま、まあここまではいいよ。

その後、セーラームーンが歌われたね。
ももくろだと思った? 残念、AKBでした!

マジ残念でリモコンぶん投げたわ!


守「ももクロはカバー曲出してたもんな。
 ……なんでAKBが歌うんだ?」


知るか!
そういうプッシュだろどうせ!

次はポケモンだし、
しかも1番分の尺もないし、コスプレ雑だし。

その次は各アニメからの応援だけど、
初っ端から巨人の星、そしてヤッターマン、
等など、様々な古臭いアニメばかり……。


守「謎のチョイス……誰が得をするんだ?」


少なくとも高齢の人は懐かしいだろうけども、
若い人にはさっぱりだよ!
俺は全話をビデオで見たから知っているけど、
知らない人にとってはただの古いアニメ。


守「その上ガンダム、しかも初代……。
 ちびまる子ちゃんのOP。
 なし崩し的に妖怪ウォッチ。
 ……妖怪ウォッチまだまだ人気なのか?」


最後に「これでいいのだ」って……赤塚作品出すなら、
今が旬のおそ松さん出しとけや!
子供向けコーナーならもっと世代に合わせたチョイスしなきゃアカンやろ!?

子供たぶんこれ、半分もわからんぞ!?
とりあえず妖怪ウォッチ出しときゃいいやった雑な判断しおってからに。



そしてコレが一番重要なんだけど、
アニメに対する愛を微塵も感じなかった。
これが一番キッツい。

とりあえず流しとけ的な扱いするなら、
最初からノータッチでいいわ。
半端に若年層に媚び売っても、
どっちつかずになってしまう。

このコーナー作るなら、
水樹奈々呼べば良かったやん……奈々様やぞ!?


守「アニメはほら、売り上げ的に最近の邦楽、邦画に食い込んでいて、
 最早無視できない存在になっているからな」


だったら若いのお願いします!
アニメ史の古典発表会じゃあないんだよここは。
古くてもせめて2000年台初頭、
名作アニメ増し増しで!



守「でも、μ’sは良かったんだろう?」


良すぎだね!
アレはマジでいい仕事!
新規アニメって何気に凄い!

というか、「アニメ紅白、最高だったね!」って、
その台詞はやめロッテ……。



守「ところで、格闘技は?」


井岡 VS レベコ!!!


これがすっげえ熱い試合だった!!

もうね、井岡が完全に圧倒してんだよ。
もうこれ4Rくらいで決まるんでね?
ってくらい、勝負が見えているんだ。

相手もボディ食らいまくって、
サンドバックに近いところまで追い詰められていたし。

でもね……倒れないんだよ!
あんだけボコボコにされて、
それでも倒れないんだよ!

隙あらば攻撃に突っ込めるくらい、
余力もあるしさあ!


守「さっきお前に勧められたから録画を見たが、
 確かにこのタフネスはすさまじいな。
 井岡は防御力で勝り、レベコはスタミナで優っている。
 結局12Rまで戦い抜いて、
 最後はKO。見応えのある試合だった」


3分があっという間に終わる試合は名勝負だ!

食い入る様に見ちゃったもん!


井岡防衛おめでとう!
そしてレベコ、素晴らしい試合をありがとう!


守「負けても悔いのない、後腐れのない一戦だったな」


……で、その次の試合は、
まああれよ。

プロレスよ。


守「K−1じゃなかったか?」


いいや、あれはプロレスだったね。
だって試合中有効打殆ど無し。

ブランク持ち相手に現役が手も足も出ないというか出さない。


試合後はマサトの娘さんがリング上に行ってお父さんに抱っこ。

その後KIDに担ぎあげられる。

判定でマサト勝利なのに笑顔のKID。



守「プロレスに失礼だな。
 そういうのは、茶番と言うんだ」

あ、それな。ごめんごめん。

そして年越しは、
ボレロだぜ!


守「謎の年越しだったな」


たまには良いだろうこういうのも。
それでは皆さん、

良いお年を!!!
posted by ずばのろ at 11:21| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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