夜空に星は浮かび上がって、瞬いて、消えていく。
その存在を知らしめるために一際輝く星。
控えめに存在を告げる凡百の星。
瞬くことすら拒み、見るものさえ見ればいいという孤高の星。
そして、そもそも星を見ない人達。
打ち切りは、少年ジャンプではよくあることだ。気にするな。
無垢なジャンプファンでも気付く、最下位争い。
ジャンプという雑誌の最終ページに近ければ近いほど、
打ち切りというトコロテン方式脱落の危険性が増す。
その状態が一時だけならまだ芽はあるが、数回続けば最早確定である。
だが中には特例も存在する。
謎のプロテクトがかかり、何をどうしても打ち切られない漫画もある。
最適な例をあげるなら、『めだかボックス』『エニグマ』であろう。
前者はまだわかる。超売れっ子の小説家をわざわざ原作に引っ張って、
即座に打ち切りなんてしようものなら、今後小説家原作が招きにくくなるから。
それに超売れっ子の原作なら、スロースターターでも面白くなるだろうという、
そういう打算的要素も多々あったことだろう。
その結果はここでは敢えて触れませんがね。
でもでも、後者ですよ。エニグマ。エニグマです。
第一話から最終話まで読みましたからだいたいわかりますよ私。
然るべき所で終わっていればまだ傷は浅かったのに、
続けて大団円(?)にまで持って行ったがために致命傷になった漫画です。
ミステリーというのは、まず主人公たちが謎を解いて然るべきなんです。
謎を解いていく快感が読者を惹きつけるのは当然。
それが何故か異能力に順番に目覚め、
危機到来と同時にその危機を回避するための都合のいい能力に目覚める。
謎は唐突にラスボスが現れて全部喋ってくれます。
わお、とっても親切。ありがとうこん畜生
それはもう興ざめも良い所。
打ち切り近いのかな―とか思ってたら、
何かよくわからないトレイン・トレイン。
そしてよくわからない感動の再会。
そして別冊のジャンプで巻末カラー人気投票結果&最終回。
誰に何票入ったか全くわからない人気投票結果なんかもうどうでもいいわい。
最終回読んでも何が何だかわからなかったのが余程致命的です。
言い換えるなら『謎www解きwww漫www画www』。
ネタとして見る分には良いんじゃないかな?
登場人物の誰一人思い入れがないのも印象に残らないのも不思議。
そしてP4的要素も少々あり。
何故打ち切られなかったのだろう?
傷の浅い内にやめておけば……。
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