本格的にこの漫画の、
ジャンルや路線がステルスに……。
何か仕事をしてそこから始まる物語。
とか思っていたのでしばらくは社会科見学兼、
キャラ紹介及び掘り下げで行くのかと思ってたんです。
肝心の仕事現場がつまらなかったって、
そりゃあそうです。
皆がどういう能力持っているかも分からないし、
皆の魅力説明も不十分ですから。
例えるならSRPGで、
主人公以外全員NPCで操れないのと一緒。
しかも全員高レベルで、完全に置いてけぼり。
及びその章で一気に増えたキャラ全員。
今回はコルト君の魅力が炸裂しましたが、
もっと早く炸裂して欲しかった……。
今更感が拭えない。良いキャラなのに。
巨大ミミズのデザインも、
ふざけているのかこれと。
迫力も世界観もあったもんじゃないデザインです。
そして主人公の唐突なダークサイド化。
キャラが定まっていないのに方針変換すると、
こちらも驚けばいいのかどうか判断に迷います。
世界観も設定も、もう少しわかりやすければ、
若年層を取り込むことも容易だったはずなんです。
大人ならばだいたいわかりますが、
こういうネタは子供にはちとわかりにくいのではと。
実際『べるぜバブ』や『ニセコイ』等がウケるのも、
わかりやすいからです。
『食戟のソーマ』も、あれは小難しい論評を抜きにしても、
食べた時のリアクションでどういうものかわかりやすい。
わかりやすさがウケる秘訣だと思うんです。
そう考えるとこの作品は、
わかりにくいんですよね。
昨日の敵は今日の友。
完全なる勧善懲悪ものではなく、
キャラも主人公も謎だらけ。
そしてこれは【ファンタジーバトル漫画】なのか、
【牧歌的ファンタジー漫画】なのか、
その方向性もよくわかりません。
そしてギャグをやりたいのかシリアスをやりたいのかも。
恐らく銀魂的にしたかったんでしょうけども、
銀魂みたいに馬鹿に突き抜ける事もできず、
世界観はしっかりしていてもそれを生かし切れず。
多分来週からシリアス一直線で、
主人公ラスボス何でしょうけども。
そんな気がします。
意外性を突き進み過ぎて、
最早どこに行くのかが気になる作品です。
ラベル:少年ジャンプ