守「おはようずばのろ……何食べているんだ？」
もぐもぐべちゃくちゃずじゅぅるるるる……
っあぁ……美味い……シリアルこそ至高の朝食……
お、守か。
その手に持ったスイカは？
まさかしてお土産ぇ？
守「あっと驚く、スイカ型ミミックだ」
助けて！ 俺の貧弱ボディじゃ死ぬ！
腕に、腕に！？ 痛い痛い！？
守「レベル１のはずだがそんなに痛いか？」
お前痛覚死んでるんじゃねえの！？
速く取って！ 迅速に！ 可及速やかに！！
ヘルプミー！！
？？？「とう！」
守「スイカが……爆発した？」
？？？→ミュン「大丈夫お兄ちゃん！？」
おお、妹猫……助かった……あ、あれ？
そのエーテル素材の海賊刀って……ましゃか？
※混沌の渦が発生した※
まだだあああああああああああ！！！
（アスタ先輩をリスペクト）
え、新キャラだって？
ふふふ、このブログを良く読んでいない人は、
是非とも過去の記事読んでおくれ。
そしたらわかるさ！
（ついでに記事閲覧数も稼いで、
ランキング上位に食い込んだる！）
守「ブログ記事上でカッコ付けっても意味ないぞ」
本音駄々漏れ！？
これだから文字ってば！
ミュン「お兄ちゃん、お腹すいたー」
よしよし待ってろよ〜。
ところでミュン、最近見かけなかったけど、
どこ行ってたんだい？
ミュン「レベル上げ！ ……けど全然上がらないの」
守「適正レベルがここらへんにはいないからな。
私でも勝負にならない……」
強いねえ。転送装置で今度どっかいこうか。
はいこれ！
シリアル！！
コーンフレーク！
ミルク漬け！！
画像はイメージですよ。
俺が食べているのはセブン商品だぜ。
守「この暑い夏にはもってこいと聞いたが、
正直お前の啜ったり噛んだりする音が、
汚すぎて食欲が失せる」
酷いな！？
俺の悪口はいいが、
コーンフレークの悪口は許さないぞ！
ミュン「お兄ちゃん、私お兄ちゃんのパフェ食べたい」
アレはゲームの中のスキルだから……
パフェ作れるほど器用じゃないよ私。
ミュン「じゃあ我慢する。
いただきまーす！」
がつがつむじゅみゅじゅずじゅじゅじゅじゅ……
ごりっ、ごりゅ、ごっくん。
守「……よし。私が食べよう。
さっきから聞いていれば、
コーンフレークの宣伝に全くならないどころか、
イメージダウンしか無いことしやがって！
私が手本を見せる！」
むぅ？！ あの構えは！？
ミュン「知ってるの？ お兄ちゃん！」
手画武流Mana……てえぶるまなー
漆黒のスタンダートスーツに身をまとい、
いついかなる時も紳士淑女。
それは、食事でも変わらない。
この技を身につけた者は、
カレーうどんを一滴も弾かせることなく、
服に付着しようものなら割腹も辞さない。
食への情熱を美しさに傾倒させた、
紳士淑女の華麗なる技である！！（どっかのノートより抜粋）
見せてもらおうか。
紳士淑女の圧倒的な食事風景を！
コーンフレークをボウル状の陶器に入れます。
程よく入れたら、ミルクを注ぎましょう。
完成です。
どうぞお召し上がりください。
守「うむ。ゆくぞ」
は、箸だと！！？
まさかの箸！！
スプーンではないのか！？
守「紳士淑女は慌てない。
どんなときでも自分を貫く」
確かに箸であれば、どんな場面にも対応できる……。
しかし、
コーンフレークはミルクを吸うぞ！
悠長に食べていてはふやけていく！
守「では、いただきます」
すっ、しゃくっ……
すっ。しゃくしゃく……
す、すげぇ！？
俺とミュンの立てる音とは違う！
ミュン「それだけじゃないわお兄ちゃん！
あの手の早さ！ 咀嚼スピード！
これが世界レベルなの！？」
守「……斜陽という作品ではな。
お母様が、スープの音を出さないんだ。
まさに貴族という言葉に、私は憧れた」
ごめんおぼえてない。
守「そうか、そうだろうね！
お前はジャンプばかり見ている似非だからな！」
ミュン「ﾓｳﾔﾒﾖｳﾖ！」
ふふふ……いいのかな俺達と会話していて。
守「ぬぅ！？
段々ふやけていく！」
テーブルマナーとは片腹痛い！
料理は美味しく食べれば勝ちよ！
コーンフレークの正しい食べ方が、
すするというものだっただけだ！
さぁ守、……れっ。
す…れっ。
ミュン「啜れ！ 啜れ！ 啜れ！」
守「ぐぬぬ……貴様らおぼえてろお！」
くぴくぴくぴ……
くっ、さすがだ……最後の最後まで、
汚い音を出さなかった！！
ミュン「負けたね、お兄ちゃん」
守「勝ったな。お前の白熊アイスをいただくぞ」
それ今日のおやつ！
らめぇええええええええ！！！
（終）
