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2017年03月22日

けものフレンズ 11話『せるりあん』感想・考察  前半


けものフレンズというアニメは、
話数によって受ける意印象が全く違う。
話数によって雰囲気ががらりと変わる。


1話みたいにのんびりとした回もあれば、6話のような戦いを主題にした回もあるし、10話みたいに若干のホラーな雰囲気を醸し出したり、8話の今時アイドル回をしたり。

次はどんなお話が待っているのだろうとワクワクすると同時に、最終回に一歩ずつ近づくのが心の底から怖くて仕方がなくなってくる。
そんな折、10話のヒキで、11話を心待ちにした私は、前情報一切抜きに先ほど11話を視聴した。ニコニコ動画の1話にも恐らくネタバレコメントあるだろうし、関連動画も見れないので、アクセスすらしていません。こんなにワクワクしながらアニメ見るというのは実に久しぶりです。


物語の予想ですが、強そうな奴がいて、皆でそれを倒し、アライさんが合流して、宝を発見し、ラスボスか何かが出てきて、ヒキ。

そんな雰囲気と展開を予想していました。
ありきたりなシリアスですが、けものフレンズなら許容できるし、これ以上深刻だとけものフレンズらしくないと思っていたんです。




思っていたんです。




私はまだまだ甘かった。
このアニメの抱える、『次は何が起こるかわからない』という言葉の中には、
楽しさと表裏一体の、胸が張り裂けそうな展開も含まれていることを。

私はたった今、知ったのです。

あらすじ

大型の黒いセルリアンがカバンちゃんの前に現れ襲撃されるが、セルリアンハンターによって撃破される。しかしこれは巨大セルリアンの破片でしかなく、大型のセルリアンは太陽のある方向へ闊歩しているというのだ。
ハンターは仲間を連れてセルリアン退治へ。
カバンちゃん一行はラッキービーストに導かれるまま山へ。
そこで見たものは……。




まず最初に現れたセルリアンは不気味でした。
黒く、それでいて浮いている。

1話の蜘蛛のような、張り付いて浮いているのではなく、普通に浮いている。
4話の赤、9話の紫、いずれも浮かび上がっていませんでした。
「セルリアンにもしも浮遊能力があった場合、その時点で詰み」という印象がここで与えられていた私に、いきなり見せつけられた浮遊型セルリアン。
しかも発見されて追い詰められます、サーバルちゃんの反撃もむなしく、生成された握り拳のようなもので攻撃……されかけたところに現れるハンター。

6話の様にほのぼのとした「戦いごっこ」ではなく、
これはごっこ抜きの、文字通りの「戦い」回だと察しました。

それにOPが無し。もう、不穏な要素しかない。

追記:1話の大型はよく見ると浮かんでいました。癒されに行った1話が今は懐かしい。あれに関しては恐らく門番か何かで移動などはしないと思うので、浮いていてもそこまで脅威ではないと思います。



主人公の助けを断るハンターたちや、今までにないレッドアラートを発するボス。
かばんちゃんたちがこれまで出会った特定のフレンズは、その回は付かず離れずの距離で一緒だったことを踏まえれば、完全な別行動。


1:サーバルちゃん。常に一緒。
2:コツメカワウソ、ジャガー。
3:トキ、アルパカ
4:スナネコ、ツチノコ(前後半一匹ずつ)
5:アメリカビーバー、プレーリードッグ
6:ライオン、ヘラジカ(敵対ながら内通している)
7:博士、助手
8:PPP、マーゲイ
9:ギンギツネ、キタキツネ
10:タイリクオオカミ、アメキリン、アリツカゲラ(ロッジという閉鎖空間内で一緒)


ハンターたちが死ぬんじゃないかとこの時点でハラハラします。
しかも食べられた後どうなるかの話題までありました。

「死ぬというのは言い過ぎ」
「お話しできなくなる」
「私たちのことを忘れる」


死んで「〇〇だったもの」からサンドスターの力により「〇〇に転生」する。
だと、「動かなくなる」の方がしっくりくるので、元の動物になってから遺物になるの方が適切なのかもしれません。というか、これをサーバルちゃんも知っているということは、身をもって知っているということになるんですよね? 疑似的な死を目の当たりにしたことがあるから、1話の小さなセルリアンに危機感丸出しだったのでしょうか。その時の犠牲者とか気になりますが今は割愛。



◇サンドスターを食べなければならない生物

山へ上るたびに小さくなる足跡。
一方でハンターが目にしたのは、徐々に足跡が大きくなる巨大セルリアン。

もう、胃がきりきりしてきます。ボスではないですけど、自分の頭の中で危険信号が音を立てています。そんな中またしても新情報。黒の巨大四足セルリアンを見て、

「サンドスターの供給が追い付かなくなって自滅する」

という発言。9話でセルリアンが不意に雪山からわきだしたのは、潜んでいたとかではなくあの場に生まれたのだろうと考えます。あのサイズであの数なら、サンドスターが足りなくなるので潜むなんて気の遠いこと出来るわけがないのですから。



◇セルリアンとはなにか?(アニメ版)

サブタイトル通り今回はセルリアンについての回。
メタな知識ではなく、フレンズが知りうる知識だけで立ち向かい、
その実力を実感する回です。

アプリ版の設定と同じかどうか定かではありませんが、アニメだけでも十分楽しめる作りになっているようで安心しました。
『予備知識がなければいけない』ではなく、
『予備知識が有ればなお面白い』というスタンス。


ヒグマの言っていた武勇伝の「砂漠で出会ったセルリアン」も、恐らくはアプリ版か漫画版で、どちらでもないなら後日語られるはずです。ここに伏線は恐らくないでしょう。それでもいつか見たいと思います。



◇野生開放

ヒグマの言っていた、サンドスターを放出して輝きだす、特別なモード。
6話のヘラジカとライオンの一騎打ちでも、武器をぶつけ合うことでサンドスターが舞い散っていましたが、あれが「野生開放」に伴う効果なのでしょう。
出し惜しみなしということは、切り札的な扱いで、単純にパワーアップするものだと容易に予想できます。しかし今回のセルリアンは恐らく、10話でミライさんが話していた『自己修復型』なので、HPもわからない、修復速度も不明の相手に息切れしかねない突撃は危ういです。
いつも通りの山火事ではなく、近隣の森林にまで燃え広がる猛火であることは明白です。
ただ、カバンちゃんたちが有するこの情報を知らないのでは、守るための突撃もやむなしでしょう。


◇飛行機

五合目という山の中腹表記で、一周目は見逃していた、飛行機の残骸。
……今までも遺物はありましたが、ここまで『文明の先』を感じた遺物はこれが初です。
けものフレンズでは5話まで人間の武器というものは存在しませんでした。
オーロックスの持っていた槍。その後カバンちゃんが提唱した殺傷能力のない武器。
松明などに使える『火』を入手するのも7話。
今回の飛行機は、形状から言って一般液な旅客機ではなく、航空戦力の一部だろうと考えます。まとめサイトとかだと詳しい機種も特定されているようですが、そこは割愛します。

航空戦力がこの島にどうしてあるのか? どうして墜落しているのか?

人間は絶滅しているか、あるいは外の世界にまだいるかというのがこれまでの推測でした。
今回でその答えが見えてきました。


人間は……



◇人間は絶滅している可能性が高い

ツチノコが言う「例の異変」に、この飛行機が関連する可能性は非常に高いと思います。
何故かというのは、第1話にあります。

ゲートをふさぐ大型セルリアンが、生物でも何でもない殺傷能力0の紙飛行機につられて目を逸らす場面。何と間の抜けたシーンだと笑ったものですが、


「セルリアンが飛行機の存在、その危険性を知っている」のであれば、注視したのも頷けます。


人間がセルリアンの脅威を認識して避難→飛行機などによる攻撃もむなしく返り討ち

であれば人類はどうするのか? 余力があるのであれば、人員や武力で押し入り、サンドスターという未知の物質の調査研究等に乗り出すはずです。しかし、作中を見る限り、人間の存在を知る者がほとんどいない程度には、誰も来ていない。

「この島は危険だから放棄」になったのか、
「この島を奪還する余力がない」のどちらかです。


危険だから放棄だとしても、ミライさんらパークガイドが黙っていないでしょうし、無理圧してでも残るだけの権限を持っているのは10話の記憶映像から伺えます。

なので後者。人間の傍にはなぜかセルリアンが来るという博士の言葉を思い出します。アプリ版だとサンドスターの影響下以外では活動出来ないとされていますが、アニメとこれが全く同じかどうかも分からないので仮説を。各国にセルリアン発生。その対処によって派遣できない。

もしくはその騒ぎがあったから爆撃しようとしたのかもしれません。
謎ですが、他所の人間の姿が見えないのはそういう理由も含んでいると思います。


◇山頂でようやく追いつく我らがアライさんなのだ!

ここまで緊迫して緊迫して、けものフレンズを見ているのにけものフレンズではない何かを見ている気分になっている私が、アライさんの登場でほっと胸をなでおろします。
というか視聴者は必ずここでホッとするはずです。


キラキラしたサンドスターと共に舞い上がる黒色の気体。
赤茶けた火口付近の大地と比較しても異質です。
これまでの、けものフレンズにはない色。雰囲気を表すのはやはり黒ですね。
今回やたらと多い色です。


アライさんの協力などで出来上がったフィルターによって、一時的に自己修復機能を喪失した巨大セルリアンは、太陽の方向へと再び歩み始めます。

そのまま放っておくことは危機に繋がるので、一行はハンターも交えて全員の作戦会議です。


◇前半の名場面

かばんちゃんがボスに対して初めて、自分の立場と考えを伝えるシーン。
ボスはその姿をレンズに映し、在りし日のパークガイドの姿と重ねたのか、
「ゲスト」ではなく「ガイド」としてカバンちゃんに権限を譲渡。

この権限がどのようなものなのかは知りませんが、伏線であると思います。

このカバンちゃんが最高にかっこいい……。
本当に、かっこいいのです。

ここで私の涙腺がやられたんですから。



後半は、この巨大セルリアンとの戦い。
今日中に書き上げられるか……!
posted by ずばのろ at 12:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | けものフレンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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