ジャグリング。
ユーチューバー。
パフォーマンスのエトセトラ。
ユーチューバー。
パフォーマンスのエトセトラ。
およそ私に興味のない、関係の薄い分野の漫画。でも、吹奏楽をあれだけ熱き物語に昇華出来た実績を持つ神海先生なら、如何なる漫画とて面白いのは魂で理解している。
そして一言だけ言うならば……
この漫画はグッドじゃない……
ファンタスティック(最高)!!
ファンタスティック(最高)!!
帰ってきた……長い長い充電期間を経て、神海先生が帰ってきたんです……嬉しい、嬉しいとしか言えねえ。いや、感慨にふける時間はねえ!!
感想だ!!
たのむ! 感想文を出してくれ!!
あらすじ
【いいね!】を求めてパフォーマンス動画を投稿している左端と、それに茶々を入れる彼の幼馴染梅岡。再生数も【いいね!】も最底辺の左端は、10年前に突如消えた伝説の1億再生パフォーマー「アーサー」に憧れていた。ところがある日、再生数目当てにアーサーの偽物を名乗るなりすましパフォーマー集団が現れる。
※ここからはネタバレありなので、どうか神海先生の漫画を見てから来てほしい。
妖怪いいね! とかふざけていた最序盤から後半にかけての展開が自然で、バトルもダイナミックな動きをしてくれる。やはりバトルアクションとかの絵は抜群に上手い。迫力がある。
守「正直どういう動きをしているのかは想像でしかわからないんだが、展開の勢いとセリフ回しによる力技で読者を納得させている……」
それでいて伏線も張ってあるけど、そこは読み切り。薄いものです。
アーサー=父さん
であることは大体察していました。
でも死んだのではなく放浪の旅に出ていたってのまでは想定外でしたよ!
守「いや、本当に死んでいるかと思ったんだが……恐らく連載するとしたら、親子対決がラストバトルになるんだろうな」
アーサーVSアーサー とかマジか……でも苗字は何故か左端(サタン)。扱う物はディアブロ。こういうカッコいい単語をそれとなく作品に差し込むの本当に変わらない! ライトウィング時代から変わらない!
今回の話はジャグリングで、それを見せ合うパフォーマー対決が肝です。
守「対決に乗り出す切欠が、『最初のイイネを傷つけた』ことへの怒りという、王道まっしぐらな理由だったな。安易にヒロインが攫われるとか服を剥かれるとかそういうの無くて本当に良かった」
本物の『神海先生』はそんなこと絶対しない!!
そんなお色気とかの寄り道を一切しない、極細の王道を導火線に付いた火の如く突っ走るのが神海先生の真骨頂なんですから!! ソルキャではお約束のお風呂イベントとかも一切やんなかった硬派中の硬派というか、そもそも話を膨らませもしないで矢継ぎ早に展開をしていたからね!
そんな超高熱にして唯一無二の吹奏楽バトル漫画「ソウルキャッチャーズ」は全部で11巻と濃い内容でお届け!! うおおおおお熱血!!
話は戻ります!! 切り替えていく!
主人公の紹介、敵の出現、過去、ヒロインの危機、主人公奮起、覚醒、敵を倒す、まだ見ぬ強敵! 読み切りとは思えない膨大な情報密度に加えて、敵の倒し方も戦意喪失という後腐れのない爽快感! また、この読み切りとしての完成度だけではなく、以後の連載にこぎつけることも可能な終わり方もキッチリ抑えている。
これが、王道の、読み切りですよ!!
高品質な漫画とはこういうもの……ジャンプギガを買ってよかった……。
守「ジャンプNEXTといい、神海先生は本誌以外の場で活躍するのが多いから、そろそろジャンプに帰ってほしいな」
正直な話、富樫先生が本誌に帰還するか、神海先生が帰還するか。
どちらか選べ言われたら神海先生を選ぶ。ジャンプ編集部的には絶対に富樫先生なんだろうけど、俺なら神海先生を選ぶね! 読みたいもんこの人の漫画を!! だって50ページというボリュームをあっという間に読ませる熱量を持っているんですよ!! 週間ではなく隔週でもいいからジャンプに復帰して欲しいですよ! 今のジャンプを一変して欲しいのですよ!!
盛り上がりどころもキッチリあって、先生の持論も展開されていて、しっかり少年漫画している……そうだよ、これが、これが見たかった……!! 皆さんも読んで欲しい。そしていいねを心に刻むのです!!