ああ、終わったのか……。
沼駿先生、お疲れ様でした。
守「反応うっすいな」
いやあ、左門君は当たり外れが極端で、当たり回は滅茶苦茶面白いんだけど、ハズレ回はどうしてと思うくらいつまらないんだよね。往年のスケットダンスみたいな感じで。
そしてハズレ回の方が悪目立ちしていたんだわ。スタートダッシュからしてやらかしだったし。
守「左門君が不愉快だとこき下ろしてたなお前」
次第に左門君を虐げることによってヘイトを下げて若干軌道に乗っていたんだけど、……何を考えてかバトル要素とか盛り込んだあたりからおかしくなった。
いや、掲載順的に厳しかったのはわかる。ジャンプ本誌にギャグマンガ枠ライバルがあるのも分かる。
今なお順当に面白い『災難』。新勢力の『青春』は打ち切りラインから出し惜しみなしのギャグで巻き返してきた。こんな状況で同じくギャグマンガである左門君なのに、主役である左門君が「使い魔召喚」という特殊能力しかないうえに性格がドクズなのでメインとして張れないし好感度も低い。
守「斉木楠生も青春も、性格は違えど嫌悪感を抱く存在じゃあないからな」
バトルにおいても左門君ではなく敵側とか味方のアンリさんとかがフォーカス定まっていたのは、左門君では戦えないという悲鳴にも聞こえる。一応ネビロスさんとの因縁とかはあったけど、
「いや。カス虫の過去話なんてどーでもいいわ」
とか読者に思われること請け合いだったし……。
守「関係ない奴の過去話ほど退屈な物はない」
主人公なのに興味持たれないとかそれ漫画として成立していないんですよ……。
ましてや先に述べた悪目立ちのせいで、興味以前に無視の姿勢が順当ですし。
守「後半になってから左門君の出番極端に減ったからなあ……他のキャラだけで話を回せる」
本当、カレーで例えるなら左門君は本来「ルー」の位置のはずなのに、福神漬け……いや、定食屋でカレー頼んだ時に出てくる「わかめオンリーの味噌汁」の位置に収まってしまった。
守「人によってはありがたいが、お前にとっては」
カレーとみそ汁とか邪道な組み合わせ。
しかも凝った味噌汁ならともかく「とりあえず出した」感が凄い。
こんな左門君で今後連載したとしても、タイトルが邪魔してしまう。
主菜にも付け合わせにもなれない左門君は、終わるべくして終わったという。
守「結果的にてっしーも地獄に落ちてないしな」
もう本当、そっからいらんかった……いらん設定多いし、マステマとかいうギャグマンガにそぐわない敵キャラ出したあたりで、「なんか違う」感が強かった……。
続いて出してきた敵キャラたちも何だか変だし。変な奴らを持て余しすぎてしまった……。
守「まあ。それでも」
再び言いますが、沼駿先生、お疲れさまでした。
次回はギャグでもいいですが、主人公に魅力ある漫画でお願いいたします。